
歴史、データ、地形。
東京の老舗建築模型材料店「レモン画翠」が、1970年代から主催している卒業設計展、通称「レモン展」の過去出展作品のデジタルアーカイブを制作した。
毎年100を超える学部・修士の卒業制作の作品が日本全国から集まる。過去の出展者の残したデータはレモン展の歴史そのものであり、それぞれの時代における社会のテーマの写し鏡でもある。そこで私たちは、膨大なデータと歴史を、一つの帯状の大地(ランドスケープ)として表現することとした。
検索バーより検索した任意のワードで、データベース内の膨大なテキストデータを参照し、対象となる作品データを地形に反映していく。一つ一つの山の頂上には作品データが格納されている。閲覧したい作品を選択をすると詳細データを閲覧できる。現実空間における展示は各年ごとに行われるため、時代を横断した作品の閲覧はできないが、ウェブ上であればそれが可能である。今後データが増えるにつれて、社会の変遷をより視覚的に把握できるようになることが期待される。





DATA
公開 | 2023年10月 |
クライアント | レモン画翠 |
企画・デザイン | 岩切和馬建築事務所 |
協力 | Studio Seppen(エンジニアリング) |
リンク | LEMON Architecture Exhibition Digital Archive |